2007年02月20日(火)
セツブンソウ・キンポウゲ科 [草花]
透きとほる 節分草の 谷間哉
朝、節分草が透きとほるやうに咲いている、
そのむかふに 何かもう一つの世界がみえてきさうだ。
様々の チカラの 交錯によって、 ページがめくられて、
午後、陽のあたる斜面には、
一勢に
スハマソウ・ユキワリイチゲの花が咲きだした
06年三月十一日
岡山県・哲多町
Posted by 八木龍実 at 17時25分
2007年02月18日(日)
2006年11月08日(水)
ノブドウ [樹木]
ノブドウ/Ampelopsis brevipedunculata var. /heterophylla (ブドウ科 ノブドウ属)
ノブドウは北海道から沖縄まで分布する木本のツル植物である。木本性であるが、太くなって高木に届くまでになることは無い。主に藪や草原に繁茂している。花は夏に開き、花弁は5枚、雄しべも5本。花弁と雄しべは早期に脱落するようであるが、その後も蜜を分泌するようで、アリが多数訪れている。花の形はヤブガラシとよく似ている。果実は淡い紫色を経て空色に熟す。空色の果実は珍しく、コバルトブルーが秋の野山を彩る。残念ながら、切花にするとすぐに色あせてしまう。やはり野にあってこその美しさである。この果実は悪味でとても食べられないが、鳥には良く食べられると見えて、生垣などによく侵入してくるツル植物の1つである。
(編集:稀少生物調査チーム)
庭先で見つけたノブドウです。
【GPS情報】
http://walk.eznavi.jp/map/?datum=0&unit=1&lat=%2b35.02336&lon=%2b132.88239&fm=1
Posted by 稀少生物調査チーム at 14時02分
2006年10月23日(月)
クロモジ [樹木]
撮影者:小川光昭
撮影日:1996年4月27日
撮影場所:高暮 指谷山
解説:クロモジ Lindera umbellata Thunberg Benzoin umbellatum(Thunb.)O.Kuntze,L.hypoglauca Maxim,B.hypoglaucum(Maxim.)O.Kuntze,L.umbellata var.hypoglauca(Maxim.)Makino,Benzoin Thunbergii Sieb.et Zucc.,L.obtusa Fr.et Sav.
山中に普通にある落葉低木。幹は高さ5m、直径6-10cmとなる。樹皮は灰褐色または黒緑色、円いかまたは縦長の皮目がある。頂芽は有柄、2-3の楕円形の鱗片で包まれ、頂芽に接して花芽が裸出するか、ときに花芽も鱗片で包まれる。葉は有柄、互生、枝先に集まり、対生のように見える。葉身は薄い洋紙質、長楕円形、鋭尖頭、鋭頭ときに鈍頭、基部はくさび形、長さ4-9cm、全縁、初め両面に軟毛があるが、後表面は無毛、裏面淡緑色、中肋に沿って軟毛を散生、葉脈は網状に凸出しない。側脈は4-6対、斜上弓曲。葉柄は7-12mm、軟毛を散生する。雌雄異株。花は4月、葉と同時に開く。花序は長い枝では頂芽に接して2-3、短い枝では1のこともある。花序の柄は3-6mm、有毛。総苞片は6、十時対生。花は10-13。雄花の花柄は6mm、有毛、花被片は6、淡黄緑色で淡褐色を帯び、楕円形、長さ3mm。雄ずいは9、花被片より短く、3輪にならび、葯は内向し、2室があり、2弁で開く。最内輪の雄ずいの花糸の左右に腺体がある。退化雌ずいは長さ0.8mm、花柱の先は尖る。雌花の花柄は4.5mm、有毛。花被片は長さ2mm。仮雄ずいは9、葯はなく、3輪にならび、最内輪の左右に腺体がある。雌ずいは1、長さ1.8mm。子房は1mm、柱頭は先が広がる。漿果は9-10月に黒熟し、球形、径5-6mm、果柄は長さ1.5cm内外、先へ次第に太くなり、果実をのせる。〔分布〕温帯下部、暖帯:本州・四国・九州。材に芳香があるので楊枝とされ、枝葉を水蒸気蒸留してクロモジ油を作った。主として伊豆半島で生産し、輸出したこともある。
原色日本植物図鑑・木本編?
昭和54年10月1日 初版発行
平成9年7月1日 改訂17刷発行
著者 北村四郎
村田 源
作画 渡辺 修・宮本 孝
発行者 今井 悠紀
原色製版 株式会社日光プロセス
原色印刷 セブン印刷株式会社
本文印刷 凸版印刷株式会社
製 本 平田製本株式会社
株式会社 保育社
より引用
Posted by 小川光昭 at 10時53分
ゴジュウカラ [鳥類]
撮影者:小川光昭
撮影日:1996年4月28日
撮影場所:高暮 指谷山
解説:ゴジュウカラ Sitta europaea hondoensis BUTURLIN,1916 Honshiu Nuthatch
記載 オスメス:《額》の前端は汚白色で、《頭上、後頭、後頸》は青みを帯びた鼠色である。鼻孔の基および眼先から頸側まで黒色の過眼線が走り、この線の上に細く不明瞭な白色の眉斑がある。《腮、喉、耳羽、頬、頸側》は白色またはクリーム白色である。《背、肩羽、腰、上尾筒》は青みを帯びた鼠色で、《胸、腹》は白色またはクリーム白色で、下腹は淡黄土色、《脇》はくり色、《下尾筒》は白色で各羽の基部と両縁はくり色である。下尾筒の外側のものは内弁の基部が淡灰色である。《風切羽》は暗褐色で、《初列風切》の第3羽から第5羽まではその基半部の外縁に青みを帯びたねずみ色の細かい縁があり、各羽の基部は白色である。《次列風切》には青みを帯びた鼠色の細い縁があり、《三列風切》は全体が青みのある鼠色を帯びている。《大雨覆、初列雨覆、省翼羽》は青みのある鼠色を帯びた暗褐色である。《中・小雨覆》は青みを帯びた鼠色である。《尾》は中央の1対は青みを帯びた鼠色で、次の2対は黒色で、羽端に青みを帯びた鼠色の斑がある。次の2対は同様であるが、そのほかに外弁に白斑がある。《下雨覆》は黒色、《腋羽》は灰色である。《嘴色》上嘴は黒色、下嘴は黒角色で、基部は角色、《嘴色》黒色、《虹彩》暗褐色、《脚色》褐色。《嘴峰》14-19.5mm、《翼長》73_86mm、《フ蹠》16.8-20mm《尾長》 35-47mm。《体重》18-21g。《翼式》43521。
生息環境 本州中部の北アルプス地方では留鳥として標高800mから標高2300mぐらいまでの森林限界にわたって生息する。アカマツ林、雑木林、ヤナギなどの林、ブナ、ナラなどの落葉広葉樹林、亜高山帯のオオシラビソ、コメツガなどの針葉樹と、ダケカンバなどの落葉広葉樹林との混交林にも生息するが、特に落葉広葉樹林を種とした喬木の密林に多い。概して標高1300m以上の落葉広葉樹林や亜高山帯の林に多く、厳寒期にもなお留鳥として標高2300mぐらいの森林限界に生息するものがある。冬季山麓近くに生息するものは、標高800m以下の林に漂行することがある。富士山では留鳥として標高1300mから 2000mぐらいまでのブナ、ナラなどの落葉広葉樹林や亜高山帯の針葉樹林に生息するが、冬季は多少低地に漂行するものがある。栃木県塩谷群塩原では標高 500mから1500mぐらいの同様の林や亜高山帯の林に生息する。栃木県上都賀郡日光では標高1200mから1500mぐらいの同様の林や亜高山帯の林に生息する。本州北部の青森県上北郡十和田湖付近ではブナやナラなどの落葉広葉樹林の原生林に生息する。京都府愛宕群比叡山にも生息する。本州では主として標高500m以上のブナ帯および1500m以上の亜高山帯の林に生息し、それ以下の林ではまれで、灌木林や草原には全く生息しない。
一般習性 オスメスまたは単独で生活して群れることはないが、繁殖を終えると多種のカラ類やキツツキ類などと混群をなして森を渡り歩いて餌を探し求め、渡り歩く範囲や時刻はほとんど一定し、同郡に同じ場所で同時刻に出会うことがしばしばある。全くの森林の鳥で樹上生活を主とし、幹や枝上を巧みに上り下りしつつ餌を探し求める。キバシリと異なり幹を上方から下方に逆行することもじょうずである。概して樹梢近くを渡り歩くことが多く、地上に降りることはまれであるが、ときには地上で両足をそろえてはね歩いて水などを飲むこともある。長距離を飛翔することはまれで、梢から隣の梢に、樹幹から隣の樹幹にと翼を羽ばたいて飛翔していく。
啼声 警戒時などにはチュウイ、チュウイ、チュウイ、チュウイとなき立てる。4月から5月までの真の囀鳴期にはオオシラビソやブナなどの見通しのよい高い梢に止まり、四方をながめつつフィ、フィ、フィ、フィ、フィとくり返しくり返し、小禽類とは思われない高い声で、山々に響き渡るようにさえずり続ける。囀鳴期を過ぎてもときおりはフィ、フィ、フィ、フィ、フィまたはピィ、ピィ、ピィ、ピィ、ピィと小声でさえずることがある。
繁殖 雑木林、ブナ、ナラの林や亜高山帯の林などで繁殖し、林間の枯損木のキツツキ類の古巣を利用するものが多く、ときには巣箱を利用するものもある。巣穴の位置は地上から6-11mぐらいの高さにあるものが多い。巣 著者が上高地で発見した巣は、巣の入り口の直径7-7.3cm、深さ23.5cm、奥行 18.5cmであった。巣穴の大きすぎる場合にはどろ土などで適度にこれをふさぐこともあり、巣材を全く使用しないこともあるが、ときには松葉、杉皮、広葉樹葉、細根などを産座にしくこともある。産卵期は4月から6月ごろまでである。卵 1巣の卵数は7個で、卵は白色の地に淡紫色と赤褐色との微細な小斑点が散在するが、斑点は鈍端の方に密在するのが常である。卵は楕円卵形で、長径18-20.4mm短径14-14.6mm、平均長径19.8mm短径 14mm、重量1.8-2gである。オスメス共に抱卵する。雛は抱卵後14-15日ぐらいで孵化し、その後23-15日ぐらいで巣立ちする。孵化直後の雛は肉色の裸体のままで、暗灰色の長い初毛が目の上、後頭、上膊、背などの羽域に疎生する。口中は暗肉色、口角縁は白色である。
食性 動物質では昆虫類や蛛形類の真正蜘蛛目をついばみ、昆虫類では鞘翹目、鱗翹目、半翹目、双翹目をついばみ、植物質では樺木科のハンノキの種子、山毛襷科のブナ、ナラの堅果 松杉科のマツの種子、一位科のイチイの種子などをついばむ。
渡り 留鳥として周年生息する。
分布 留鳥として本州に生息する。本州、中部以南の太平洋岸に生息するものは、体色がキュウシュウゴジュウカラに多少類似するが、体の上面、下面共それよりは著しく淡色である。
国外の分布 朝鮮に生息する。
増補改訂版 日本鳥類大図鑑?
昭和53年11月25日 第1版発行
著 者 清棲 幸保
発行者 野間 省一
発行所 株式会社講談社
印刷所 凸版印刷株式会社
製 本 株式会社黒岩大光堂
用 紙 日本パルプ工業株式会社
表 紙 ダイニック株式会社
より抜粋して引用
Posted by 小川光昭 at 10時51分
チョウジソウ [草花]
撮影者:小川光昭
撮影日:1996年5月27日
解説:チョウジソウ
Amosonia eliptica(Thunb.)Roem.et Schult.
川岸や原野のやや湿った草地にはえる多年草。茎は直立し高さ40-80cm。葉は毛がなく、披針形で先は鋭くとがり、長さ6-10cm、巾1-2cm、普通は互生するが、ときに一部対生する。5-6月、茎頂にやや多数の花を集散状につける。花冠は青藍色、径約13mm、裂片は狭長楕円形で、平開する。果実は2本の円柱状、長さ5-6cm長さ7-10mm、両端は斜切形。本州・九州、朝鮮・中国に分布する。
日本の野生植物
草本? 合弁花類
1981年10月20日 初版第1刷発行
1989年12月1日 初版第19刷発行
編者 佐竹義輔 大井次三郎 北村四郎
亘里俊次 冨成忠夫
発行者 下中 弘
発行所 株式会社平凡社
多色刷製版印刷 株式会社東京印書館
本文製版印刷 東洋印刷株式会社
多色刷用紙 神崎製紙株式会社
本文用紙 大昭和製紙株式会社
表紙クロース ダイニック株式会社
製本 和田製本工業株式会社
より引用
Posted by 小川光昭 at 10時50分
ブナの芽生え [樹木]
撮影者:小川光昭
撮影日:1996年4月26日
撮影場所:高暮 指谷山
解説:
ブナ シロブナ ホンブナ ソバグリ ソバグルミ ソバ ソバノキ コハブナ Fagus crenata Blume F.Sieboldee Endl.,F.silvatica L.var.Sieboldii Maxim.,F.sylvatica var.asiatica DC.,F.undulata Buerger(英)Siebold's Beech
温帯山地の肥沃な土壌にしばしば群生する落葉高木。幹は分枝するが高さ30m、胸高直径1.7mに達する。樹皮は灰白色、暗灰色、なめらかで割れ目がなく、しばしば地衣がついて斑紋となる。若枝は黄褐色の軟毛があるがまもなく落ち、長い皮目が多く、暗紫色。冬芽は長楕円形、鋭頭、鱗片は2列互生。葉は互生、有柄。葉身は卵形または菱状卵形、長さ4-9mm、鋭頭、基部は広いくさび形、ふちは波状鈍歯縁、側脈は7-11対、両面はじめ長軟毛あるが、後葉脈以外はほとんど無毛、洋紙質。葉柄は長さ5-10mm。托葉は倒披針形、長さ15mm内外、褐膜質、有毛。花期は5月。雌雄同株。雄花序は新枝の下部に数個つき、頭状、柄は細く、長さ1-3mm、長軟毛を密生し、苞は線形。雄花は6-15、花柄は1-2mm。花被は鐘形、長さ4-5mm、長軟毛を密生し、先は6裂、ふちは紫褐色。雄ずいは12,花糸は6mm、無毛。雌花序は新枝の上部につき、上向きし、柄は太く長さ5mm内外、長軟毛を密生する。頭状花序は線状長楕円形の苞でかこまれている。苞は7-9mm、褐膜質。総苞は径1cm、4裂し、各裂片の背部に多数の線形の総苞片がある。総苞は中に2花があり、長さ8mm。子房は3稜のある卵形、子房の上に線形、長さ1mmの花被片が6ある。花柱は3,下部合生し、上部は離生、線形でそりかえる。堅果はその年の秋に熟し、総苞は幅2cm、長さ2cm内外、4部からなり、各部は楕円形、背部に赤褐色の短毛を密布し、線形の長さ4-6mm、赤褐色の総苞片が多数ある。柄は丈夫で長さ1-1.5mm内外。堅果は赤褐色、3稜卵形、長さ1.5cm内外。発芽のとき、子葉は種子の外にでて、腎形で無柄、長さ13- 15mm、幅18-20mm。〔分布〕温帯:北海道(黒松内・長万部以南)・本州・四国・九州。京都の付近では海抜600-700m以上にあるが、乱伐と植林の結果、少ない。北方ほど海抜の低いところから生える。また南方ほど高いところから生える。陰樹であって肥沃な土壌によく生え、温帯の極相ではブナの純林が見られる。乱伐されないところではその材の蓄積量は大きい。北海道南部・秋田・山形・岩手・福島・群馬・岐阜・長野の諸県が主産地である。要するに人間が手を入れなければ温帯にはブナが優占するところが多くなる。ブナは蛇紋岩地域にはよく育成しない。
ブナの遺体は日本の洪積世から葉、総苞、果実が散点的に報告されている。F.microcarpa Mikiもブナであろう。アメリカブナF.grandifolia Ehrh.(F.ferruginea Aiton)も日本の鮮新世に散点的に報告されている。葉に小さい鋸歯がある。果柄はブナより長く、2-2.5cm。総苞は花時径7-10mm、雌花は2、柱頭だけが外にでる。ブナよりイヌブナに近い。
ブナの材は日本の広葉樹の中では最も蓄積が多い。器具、家具、合板、土木、機械、船舶、車両、パルプなどに用いられる。曲木、ベニヤチェスト、防腐剤注入枕木などに特色がある。古代は椀などの漆器の木地に多く用いられた。果実は獣類の食料として重要である。
ブナの語源は未定。ソバは堅果に稜角(そば)があるのでいう。木偏に無(JISコードに無い)や椈は日本の俗字。
原色日本植物図鑑・木本編?
昭和54年10月1日 初版発行
平成9年7月1日 改訂17刷発行
著者 北村四郎
村田 源
作画 渡辺 修・宮本 孝
発行者 今井 悠紀
原色製版 株式会社日光プロセス
原色印刷 セブン印刷株式会社
本文印刷 凸版印刷株式会社
製 本 平田製本株式会社
株式会社 保育社
より引用
Posted by 小川光昭 at 10時41分
ヤマエンゴサク [草花]
撮影者:小川光昭
撮影日:1996年4月29日
撮影場所:高暮 指谷山
解説:ヤマエンゴサク ササバエンゴサク Corydalis lineariloba Sieb.et Zucc.
山の林や道ばたに生える多年草。全体無毛または時に乳頭状小凸起のあることもある。塊茎は球形、径は1cm内外。茎は1(まれに2)個出て高さ10cm- 20cm。最下の葉は鱗片状となり、この腋から分枝する。茎葉は2(まれに3)個あり、2-3回3出複生、小葉は線形-卵円形、しばしば3裂し、葉形は変化が多い。花は4-5月頃茎の先に総状花序を作って開き、淡紅紫色、長さ15-25cm、苞は披針形-扇状くさび形、時に歯牙がある。さく果は広披針形- 卵状だ円形、長さ7-13mm、巾3-4mm。種子は平滑。〔分布〕暖帯、温帯:本州・九州・朝鮮・満州。
原色日本植物図鑑・草木編?
昭和36年6月10日 初版発行
昭和61年12月1日 改訂55刷発行
著者 北村四郎
村田 源
作画 石津博典
発行者 今井龍雄
印刷 セブン印刷株式会社
製本 免手製本株式会社
株式会社保育社
より引用
Posted by 小川光昭 at 10時12分
オオルリ [鳥類]
撮影者:小川光昭
撮影日:1996年4月28日
撮影場所:高暮 指谷山
解説
オオルリ Cyanoptila cyanomelana cyanomelana(TEMMINCK),1828 Japanese Blue Flycatcher
記載 オス:《額、頭上、頭部》は美しいるり色で、後部はコバルト色が強く、《眼先、耳羽、腮、喉、胸》は黒色で、耳羽と胸はコバルト色を帯び、腮と喉はやや紺色を帯びている。《頸、背、肩羽、腰》は美しいるり色で、頸と前背はコバルト色が強い。《上尾筒》は紺青色で、《下尾筒》は白色である。《下雨覆》と《脇》は汚青色。《翼》は黒色で、《初列風切》と《次列風切》にはコバルト青色の外縁があり、《三列風切》の外弁はコバルト青色である。《大雨覆》はコバルト色《中・小雨覆》は紺青色、《小翼羽》は黒色で、外弁はコバルト色を帯びている。《尾》は中央の1対はコバルト青色、ほかの尾羽は黒色で、外弁はコバルト青色を呈し、基部(中央近くの尾羽では全体の1/2ぐらい、外側尾羽では1/3ぐらい)は白色である。《嘴色》黒色、《虹彩》暗褐色、《脚色》暗褐色。《嘴峰》10-12mm、《翌長》オス90-97mm、メス86-92mm、《フ蹠》15-17mm、《尾長》オス61-68mm、メス57- 63mm。《体重》20-26g。《翼式》43521。
メス:《額、頭上、頭部》は褐色で、秋季は赤さび色を帯び、春季は灰色を帯びる。《耳羽》は褐色で、軸は褐白色である。《腮》と《喉》の中央は褐色を帯びたクリーム色、両側は灰褐色である。《肩羽、腰、上尾筒》は赤さび色を帯びた褐色。《胸》には灰褐色の不明瞭な横帯がある。《腹、下尾筒》は白色。《脇》は灰褐色。《翼》は暗褐色で、《初列風切》と《次列風切》には赤さび色を帯びた褐色の外縁があり、《小雨覆》と《三列風切》との外弁は赤さび色を帯びた褐色である。《大・中・小雨覆》は赤さび色を帯びた褐色、《大雨覆》の内弁は暗褐色である。《尾》は暗褐色で、外弁は赤さび色を帯びた褐色である。《嘴色》暗褐色、《虹彩》褐色。
幼鳥オス:《頭上、背、喉、腹》はメス成鳥と同様である。《腰、上尾筒、尾》は青色で、《上尾筒》の各羽端には黒色の軸斑がある。秋季に羽換えし、オスは春季に頭上、背などが成鳥と同様になる。
幼鳥メス:成鳥メスに類似している。
生息環境 本邦には夏鳥として渡来し、本州中部の北アルプスの地方では標高500mぐらいから1800mにわたり、主としてブナ、ニレ、サワグルミなどの落葉広葉樹との混交林や山麓の雑木林にも生息する。アカマツ林やカラマツ林にも生息するが、灌木林や草原ではまれである。崖地の森林を好み、黒部峡谷の下廊下や上高地、乗鞍岳山麓などの渓流沿いの落葉広葉樹林には特に多数生息する。富士山麓でもほぼ同標高の落葉広葉樹林や雑木林に多数生息する。夏季栃木県上都賀郡奥日光や栃木県塩谷群塩原などの渓流沿いの落葉広葉樹林には特に多い。夏季本州北部の青森県東津軽郡八甲田山では標高1100mmぐらいの亜高山帯のオオシラビソなどの針葉樹とダケカンバの落葉広葉樹との混交林から標高800m以下のブナ、ホオノキなどの落葉広葉樹の原生林に生息し、特に落葉広葉樹に多い。夏季岩手県上閉伊群釜石湾の大島のタブを主とし、ミズナラ、イタヤカエデ、ホオノキなどの林で本種を観察した。夏季北海道ではいたるところの落葉広葉樹の原生林に多く、大雪山では標高1000m以下のミズナラ、イタヤカエデ、エゾノダケカンバなどの落葉広葉樹およびトドマツ、エゾマツなどの針葉樹との混交林に生息する。夏季標高300mぐらいの雑木林から標高700mぐらいまでのブナの原生林にわたって生息する。
一般習性 オスメスで生活するものが多く、繁殖を終えたころにしばしば幼鳥を連れた家族群をなす。樹上生活が主で地上に降りることはまれである。オスは巣の付近の見通しのよい樹頂や樹梢などに止まって美しい声でさえずり続け、その囀鳴場所はほぼ一定し、繁殖期にはある領域を占有する。翼を羽ばたいて枝から枝へと迅速に飛び移るが、止まっているときには比較的にじっとしている。飛翔中の昆虫を梢から舞い上がって、ついばみ、またもとの梢に舞いもどる習性がある。栃木県塩原では5月初旬ごろが渡りの最盛期で、著者は多数の群れを目撃した。
啼声 4月下旬ごろからさえずり始め8月上旬ごろまでさえずり、ヒタキ科では遅くまでさえずる鳥である。さえずるときには喉の羽をやや立ててさえずる。ピ、ピ、ピ、ピイ、ピイ。ピイ、ツク、ギチ、ギチ、ギチと朗らかな声でさえずり、ときにはクロツグミ、キビタキ、ホオジロなどのさえずりをややまねることもあるが、最後に必ずギチ、ギチ、ギチまたはジジッと軌音をつける特徴がある。さえずるときには樹梢や電線などに止まる。メスもオスと類似した声でさえずることがある。クヮッ、クヮッ、クヮッと小声で地なきし、そのとき体をピョコリと振り動かす。
繁殖 崖地または渓流沿いの落葉広葉樹林などで繁殖し、岩または土の崖地に営巣し、渓流に面した苔蒸した岩壁や土壁にあることが多い。ときには喬木の幹にある浅い樹洞、モミの喬木の枝上や家屋の軒や壁などに巣を作る例もある。巣は地上から4m以下の高さにあることが多い。巣 蘚類を多量に用い、少量の樹根や落葉を混じて椀形の巣をつくり、産座には細い樹根、リゾモルファ、蘚類のソ柄などを敷き、巣の外径8-14cm、内径6-7.5cm、深さ3.5- 5cm、高さ5-12cmぐらいである。産卵期は5月から7月ごろまでである。卵 1巣の卵数は3-5個で、4-5個が常である。卵は白色または褐白色で、斑紋を欠くものと、褐白色の地に淡褐色の微少な斑点が鈍端近くに輪になって散在するものがある。卵は卵形、楕円卵形、長卵形、短卵形などで、直径19 -22.3mm短径14.5-16.8mm、平均長径20.4mm短径15.7mm、重量1.5-3gである。孵化直後の雛は肉色の裸体のままで、目の上、後頭、上膊、背などの羽域に黒色の長い初毛が豊富に生えている。口中は黄色である。巣立ち直後の幼鳥。著者が塩原で観察した巣にはメス15回、オス3回が抱温や育雛のために飛来した。著者が塩原で発見した2回目の巣では2オス2メスの幼鳥が8月10日に巣立ちをし、8月13日にはその付近の枝上で親鳥が育雛中を観察した。この巣(5雛)での観察ではオスが20回、メスが10回ほど育雛のために飛来した。オスはフィッ、フィッ、とないて飛来し、雛はジュー、ジュー、ジューと鋭い金属的な細い声でないた。次いで翌々日の観察(4雛となり、1雛見えぬ)では1時間にオス4回、メス4回ぐらいの割で飛来し、観察時間の総計ではオス40回、メス40回、計80回育雛に飛来した。餌はヤマザクラのの漿果とハバチの幼虫が種だった。翌日の観察では午前8時から9時までにオスメス各8回ずつ飛来した。そして雛(2オス2メス)が夕刻には巣立ちした。栃木県塩原で観察したオオルリの巣にはメスだけが飛来し朝から午後まで5時間、メスだけが抱卵し続けた。巣内の雛はジュー、ジューと金属的な声でないて餌をねだり、塩原にはオス10回メス3回飛来し、餌はアオムシ、ムカデが主だった。メスもオスに似た声で警戒のなきをする。オスはチャッ、チャッとなき、メスはヒィーヒィーと警戒なきをする。著者が塩原で発見した巣は、25日には3卵となり、26日に4卵となって抱卵を続けて、8月8日には、14日めで雛が孵化した。8月16日の観察ではオスメスで雛を養い、オス1回についてメス10回の割で育雛した。メスが警戒して巣にこないときにはオスがかわって育雛し、オスは危険が迫ると梢でさえずってメスに注意を与え、メスの警戒の声でオスがすぐに飛来した。そして雛は8月18日に11日目で早くも巣立ちをした。
食性 昆虫類が主で鞘翹目、半翹目、膜翹目、鱗翹目、直翹目、革翹目などをついばみ、その他の蛛形類の真正蜘蛛目のクモや多足類の唇脚目のムカデなどを食物とする。植物質もついばみ、薔薇科のノイバラやヤマザクラの漿果、山茱萸科のミズキの核果もついばむ。
渡り 本州以北には夏鳥として春の4月中旬ごろに渡来し、秋は8月下旬から9月下旬ごろに渡去し始めるが、10月下旬ごろまで少数留まるものがある。
分布 北海道、本州、佐渡、四国、九州で繁殖し、旅鳥として焼尻島、伊豆諸島、対馬、隠岐、薩南諸島に渡来する。
国外の分布 朝鮮で繁殖し、小笠原諸島、硫黄列島、鬱陵島、済州島、先島諸島、台湾、中国を経て冬季は海南島、ボルネオ島、フィリピン諸島、ジャワ島、インドシナ、タイなどに渡来する。中国では浙江省、江蘇省、福建省、広西省、広東省、海南島に渡来する。そのほか千島でもとられた。
近似亜種 チョウセンオオルリ C.c.cumatilis Thayer &Bangs,1909 黒竜江流域、ウスリー地方、中国で繁殖し、冬鳥としてインドシナ、スマトラ島に渡来する。朝鮮に旅鳥として渡来する。満州では吉林省、奉天省、安東省、浜江省、熱河省、関東州、通化省に分布し、中国では河北省、湖北省、江蘇省、雲南省南部、福建省などに分布する。
増補改訂版 日本鳥類大図鑑?
昭和53年11月25日 第1版発行
著 者 清棲 幸保
発行者 野間 省一
発行所 株式会社講談社
印刷所 凸版印刷株式会社
製 本 株式会社黒岩大光堂
用 紙 日本パルプ工業株式会社
表 紙 ダイニック株式会社
より抜粋して引用
Posted by 小川光昭 at 10時09分
アテツマンサク [樹木]
撮影者:小川光昭
撮影日:1997年3月12日
撮影場所:木地山
解説:マンサク hamamelis japonica Sieb. et Zucc. H.arborea Ottol.,H.Auccariniana Ottol.
山地にふつうな落葉性の小高木。枝はよくたわみ枝条をよじって薪をしばったりする。葉は菱状円形またはやや広卵形で、基部は左右不相称、長さ5- 10cm、幅3-7cm、上半部はやや三角状にとがりやや鈍頭、波状歯牙があり、若いときは清状毛があるが、後ほとんど無毛となり、わずかに脈腋付近だけに毛があり、即脈は6−8対、葉柄は長さ5-12mm。花は早春葉に先立って開き、がく裂片は楕円形、長さ約3mm、外にそりかえり、内面は平滑で通常暗赤紫色をおび(緑いろのものもある)、外面は褐色の短毛が密生。花弁は線形で長さ12-15mm、黄色。雄ずいは花糸よりわずかに短い。果はやや楕円形、淡褐色の星状毛が密生し、基部にがくが宿存し、2裂して黒色長楕円形で光沢のある2種子がある。〔分布〕温帯、暖帯:本州(太平洋側)・四国・九州。
アテツマンサク var.bitchuensis(Makino)Ohwi H.bitchuensis makino 葉の両面に淡褐色の星状毛が多く、成葉になっても残る。〔分布〕温帯、暖帯:太平洋側)・四国・九州。
原色日本植物図鑑・木本編?
昭和54年10月1日 初版発行
平成9年7月1日 改訂17刷発行
著者 北村四郎
村田 源
作画 渡辺 修・宮本 孝
発行者 今井 悠紀
原色製版 株式会社日光プロセス
原色印刷 セブン印刷株式会社
本文印刷 凸版印刷株式会社
製 本 平田製本株式会社
株式会社 保育社
より引用
Posted by 小川光昭 at 10時06分
2006年10月22日(日)
ツルニンジン・蔓人参 [草花]
ツルニンジン・蔓人参・キキョウ科です。
『物類称呼』(越谷吾山)巻之三
生殖
羊乳 つるにんじん○江戸にて。つりがねかづらというふ。
木曽山中にて。ちうぶと呼
『絵本野山草』(橘保國)巻之一
釣鐘かつら つりがねかづら
花のかたち ほうちやくのごとく
花の色 白くうるみあり はなびらに紫のごまふあり
はなびら 五つにして うつぶきさく
葉 風車のかたちに似れども 葉 かたかたに付て 両方にむかはず 又しの立(だち)も似たり 山中の谷に有
三四月より八月迄有
Posted by 八木龍実 at 11時36分
2006年10月21日(土)
ヒメシロチョウ [昆虫類]
ただいま撮影準備中
ヒメシロチョウ Leptidea amurensis
絶滅危惧種
東アジアに分布するシロチョウ科では最も原始的な種のひとつで,外部形態は南アメリカで繁栄するコバネシロチョウ属Dismorphiaに極めて近縁である。草原的結びつきが強く,草原に適応することによって繁栄した種と思われる。日浦(1971)による分布系統では,内陸アジア草原広分布属に整理されている。
広島県RDBでは絶滅危惧種に指定されている。
【形 態】
♂は前翅端に黒斑があり,♀に比べて翅形に丸みが乏しい。春型は♂の前翅端の黒斑の発達が弱く,夏型♂は鮮明である。
広島県産は九州産と同じく前翅端の黒斑の発達が悪い(特に夏型♀に顕著)という大陸産に近い傾向があり,本州中部以北産とは一定の地理的変異があることが指摘されている。
【食餌植物】
広島県高野町では幼虫がマメ科のツルフジバカマを食することが確認されている。
【分 布】
国内では北海道,本州,九州(久住,阿蘇高原)に分布する。
中部地方以西の本州では,広島県比婆郡高野町のみに生息する。高野町では1990年までは多くの個体が採集・確認されていたが,その後急速に個体数が減少し,1994年以降は確認記録がなく,絶滅が懸念されている。
Posted by 稀少生物調査チーム at 18時52分
調査中17 [樹木]
Posted by 稀少生物調査チーム at 11時30分
調査中16 [草花]
Posted by 稀少生物調査チーム at 11時29分
オオバギボウシ・大葉擬宝珠 [草花]
オオバギボウシ・大葉擬宝珠・ユリ科です。
高野町では、ウルビとか、オロビ、グルビナと呼ぶそうです。食用、美味しいですよ。でも、超毒草のハシリドコロとは、間違えないで。
おろび
6月頃撮影しました。近所の人はおろびと読んでいました。正式名称かどうかはわかりません。
Posted by 稀少生物調査チーム at 11時24分
ギンリョウソウ・銀竜草 [草花]
Posted by 稀少生物調査チーム at 11時18分
りんどう [草花]
Posted by 稀少生物調査チーム at 11時17分
調査中08 [茸類]
Posted by 稀少生物調査チーム at 11時08分
2006年10月20日(金)
きせわた [草花]
着せ綿・キセワタ・シソ科
広島県では、庄原市や安芸太田町の林縁などに稀に自生しています。花冠に白毛が多いことから、キセワタ(着せ綿・被綿)と名付けられたといいます。
小野蘭山『本草網目啓蒙』では、ざん(斬ノ下ニ金)菜(ざんさい)にキセワタ(着せ綿 被綿・シソ科)をあてているが、岩崎灌園『本草図譜』では、馬先コウ(草冠に高)として普通淡紅色花のキセワタの図をのせ、ざん菜として白花のキセワタの図をのせている。
『紫式部日記』(寛弘五年九月)
九日、菊の綿を、兵部のおもともてきて、「これ、殿のうへの、とりわきて。いとよう老のごひすて給へと、のたまはせつる」とあれば、
菊の露 わかゆばかりに 袖ふれて
花のあるじに 千代はゆづらむ
とて、かへし奉らむとするほどに、あなたにかへりわたらせ給ひぬとあれば、ようなさにとどめつ。
『源氏物語』まぼろし
九月になりて、九日、綿おほひたる菊を御覧じて、
源氏~ もろともにおきいし菊の朝露も
ひとり袂(たもと)にかかる秋かな
とある、”菊のきせ綿”「宇多天皇のときから行われたもので八日の夕に綿を菊花にかぶせ、その菊の露にぬれた綿で、九日朝、肌をなでれば、老を棄てるという風習によって平安時代貴族、女房の間で多く行われた」から、 花冠上の白毛の多さを着せ綿として、キセワタと名付けられたと云ふ。(菊のきせ綿についは、江馬務著作集第8巻・四季の行事 など参照)
『本草網目啓蒙』第十一 草之四 湿草類上
ザン菜(ざんさい) [一名] 天麻草
両説アリ 蔵器ノ説ハ キセワタト呼草ナリ 時珍ノ説ハ 白花ノ益母草ナリ 蔵器ノ説ヲ優トス
キセワタハ江州伊吹山ニ多シ 移シ種テ繁茂シ易シ 春 旧根ヨリ苗ヲ生ス 方茎高サ四五尺 脚葉ハ益母草ノ葉ニ類シテ厚クシテ毛アリ 梢葉ハ漸ク変シテ続断(ヲドリコサウ)葉ニ似タリ 皆節ニ対シテ生ス 秋ニ至テ節ゴトニ花ヲ開ク 形続断花 ヨリ大ニシテ毛アリ 淡紫色又白色ノ者アリ 花後萼内ニ四子ヲ生ス 充(プラス草冠)蔚子 ヨリ大ナリ 四稜ニシテ長シ 白花ノ益母草ハ形状常ノ益母草ト同シ 唯白花ナ ルヲ異トス
(編集:八木竜実)
※10月20日にご投稿いただいた、調査中02で記載していた記事の写真もきせわたでしたので、こちらに追加させていただきました。
Posted by 八木龍実 at 19時48分
コシオガマ・小塩竃 [草花]
コシオガマ・小塩竃・ゴマノハグサ科の花です。
塩竈菊・シオガマギク・ゴマノハグサ科・小塩竈・コシオガマ・ゴマノハグ
サ科
山でこの花を見て、葉まで美くし、浜で美くしは塩釜だから、シホガマギクと名付けられたと云われています(牧野説)。
ハマデウツクシを葉まで美くし、浜で美くしと読みとってゆくやうなのが、日本語の一つの特徴でもあると思ひます。
何故、浜で美くしが、塩釜なのか。ハ・マ(浜)は、「生命活動の端初、発生のマ、海洋と陸地の境のマ」であり、生命活動に必要不可欠なのは塩であり、シ・ホは日(ヒ)(陽・火)と(海)水によってウ・ミだされたのであり、これを現実に見せてくれるのが塩釜だから、浜で美くしは塩釜と云ふことなのでせうか。
塩釜神社には塩土老翁(シ・ホ・ツ・チ・ノ・ヲ・ヂ)という祭神がをられ、藻塩焼神事が伝へられています。
また、シホガマギクの変種に、トモエシホガマがあるやうに、この花の姿から、(海洋の渦ーウ・ヅの象徴でもある)巴紋を感じとることもできます。
山で半寄生(「他の植物の根に吸根をつけて、塩分や養分をとっている」)の生活をするこの植物達(シホガマ属・コシホガマ属)に、海からのシホガマといふ名が与へられているのは、おもしろいことだと思ひます。
『李草網目啓蒙』巻十一 草之四 湿草類上
馬先コウ(草冠に高)
シホガマギク ノコギリサウ-江州
[一名] 虎麻充(プラス草冠)蔚-本草蒙筅
山中ニ多ク生ス 向陽渓側ニ多シ 春 宿根ヨリ苗ヲ生シ 高サ二三尺 葉ノ形楡(ニレ)ノ葉ニ似テ 長ク 岐深クシテ 細鋸 歯毛茸アリテ 枝葉繁布ス 八月葉間ゴトニ花アリ 大サ六七分 豆ノ花ノ形ニシテ圧扁(オシヒラタク)
スルガ如シ
紅紫色 花後ニ小扁葵ヲ結ブ 長サ二三分ニシテ 尖レリ 内に細子アリ 又 別ニ一種花相似テ小ク 葉ハ陰地蕨(ハナワラビ)ノ葉ニ似テ、薄軟ニシテ毛茸アリテ 子(ネ)バルモノアリ 小シホガマギクト云
調査中18で記載していた写真はコシオガマでした。こちらの記事と一緒にさせていただきました。
Posted by 八木龍実 at 17時05分
リュウノウギク・竜脳菊 [草花]
リュウノウギク・竜脳菊・キク科の花です。
広島県でも、高い山に登らないとなかなか出会えないという植物になりつつあります。
リュウノウギク、霜にあたれば、花は紅色に色づきます。民間療法では、生葉を泥状に煮詰めておできの吸出し、刻んだ葉を食用油の中にねかせ、消毒、切り傷、あかぎれ等に、葉のアルコール浸液を秋のぬけ毛に、生葉のすりつぶしとショウガをまぜて肩こり、腰痛に、また、浴用、食用にもなると云います。
(編集:八木竜実)
この花なんていう花でしょう?
先日神之瀬川付近で撮影したのですが、花の名前がわかりません。白い花びらのマーガレットみたいな花でした。けっこう群生してました。
名前と詳細を教えて頂ければと思います。よろしくお願いします。
Posted by 稀少生物調査チーム at 13時29分
オオルリ [鳥類]
分類 スズメ目ヒタキ科/全長(翼開長) 16.0-16.5cm
属名 Cyanoptila/種小名 cyanomelana/亜種名 cyanomelana/英語名 Blue-and-white Flycatcher
撮影:高野町高暮 2006/6/6
特徴
雄
頭から上面、尾まで瑠璃色。尾羽の外側5対には基部付近に白色部がある。尾羽には黒色が混じる。風切の先端は黒い。目の下から喉は黒い。それ以外の部分は白い。
雌
頭から尾にかけて背面が茶褐色で、喉(のど)と腹は白い。胸と脇(わき)が褐色。
幼鳥(若鳥)
雄の幼鳥では雨覆や風切に青味を帯びる。それ以外の部分は雌に似る。第1回夏羽では全体的に光沢が乏しい。
鳴き声
地鳴きはクッ、クッ。さえずりは、美しい声でゆっくりとピリーリー、ポィヒーリー、ピールリ、ピールリ、ジィ、ジィと鳴く。雌雄とも似たような声でさえずる。
生息地
主として低山帯から亜高山帯にかけての山地や丘陵に生息し、特に渓流沿いのよく茂った林に多い。渡りの時期には市街地の公園でも観察される。
生態
雄のほうが雌に比べて早く渡来する。雄はピィーヒィーリリ、ピピーピィーリ、ジジッとよく通る声で盛んにさえずって、縄張りを宣言する。雄の縄張りが安定したころ、雌が渡来し一夫一妻の番になる。雄は渡来初期からさえずりはじめ、8月上旬までさえずることもある。ジュウイチが分布する地域では、托卵の相手によく選ばれる。
Posted by 稀少生物調査チーム at 08時03分
2006年08月25日(金)
オオイワカガミ [草花]
イワウメ科 イワカガミ属
撮影:2005年8月
イワカガミは北海道から九州、山地帯から亜高山帯にかけて生育する多年生の草本。岩場や急傾斜地・山道の道ばたなどに群生する。葉は光沢があり、岩鏡の和名の由来となっている。秋には暗赤紫色に紅葉する。開花期は海抜によってかなり異なり、山地帯では4月の終わり頃から、亜高山帯では7月頃から咲き始める。花は淡紅色からほぼ白色のものまで変異があり、直径1〜1.5cm程で美しい。花冠の先端は多数に分かれ、おしべは5本で中心部に1本の赤紅色の柱頭があってアクセントになっている。高い山の山頂などでお互いに隔離されて生育することが多いためか、地方によって変異が大きく、小型で鋸歯があまり尖らず、高山に生育するものをコイワカガミ、葉が大きく、鋸歯が多くて尖っり、ブナ林などの落葉広葉樹林下に群生するものをオオイワカガミと呼ぶが、中間型があって区別しにくい。
Posted by 稀少生物調査チーム at 18時28分
ブナ [樹木]
ブナ科/ブナ属
撮影:大万木山 2005年8月
ブナは北海道の渡島半島黒松内以南(以西)の本州〜九州に分布する落葉高木。ミズナラとともに冷温帯林を代表する樹種である。葉は形が整っており、7〜11対の葉脈が等間隔に並んでいる。よく似た種にイヌブナがあるが、イヌブナはブナよりも葉脈の数が多い(10〜14対)点で区別できる。若葉の両面には長い軟毛があるが、やがて葉脈上を除いて無毛になる。
材は乾燥によって狂いやすいので使いにくいが、近年は加工技術の改良によって家具などにも利用されている。パルプ原料などに大量に伐採され、現在では残っている地域がごく少なくなってしまった。岡山県では海抜500mを越えるとわずかながら出現するが、群落を形成するのは800m付近よりも高海抜の地域である。
ブナの種子は小さいが、そのままで食べられる。数年に一度結実し、その間の年はほとんど結実しない。成り年は全国的に同調しており、成る木と成らない木が混在することはない。このような種子形成の波動は、種子を食べるネズミなどの小動物との関係であるという。種子が成らない年が数年続くとネズミは冬季の餌を確保できず、個体数が減少する。ネズミの個体数が減少した時点で、ネズミが食べきれないほどの種子を形成して散布する。このような時期に散布された種子のかなりの部分は食べ残されて発芽することができる。毎年同じ数だけの種子を形成すると、それに見合ったネズミの個体群が存続し、生産された種子のほとんどが餌として食べられてしまうわけである。
ブナの開花・結実のサイクルは、単純な気候要因ではないようで、興味深い。
Posted by 稀少生物調査チーム at 13時41分
2006年08月21日(月)
タマゴダケ [茸類]
タマゴダケ/Amanita hemibapha (Berk. et Br.) Sacc.(テングタケ科 テングタケ属)
撮影:大万木山 2005年9月
夏から秋にかけてコナラ、クヌギなどの広葉樹林やシラビソなどの針葉樹林内の地上に点々と、あるいは列状に発生する。以前にはヨーロッパ産のタマゴタケと同一種と考えられていたが、最近の研究では別種とされるようになった。全体が非常に派手な色のために、はじめは気味悪がられるが、一度味を覚えると病みつきになるほどだという。ヨーロッパでは皇帝きのこと呼ばれ珍重されている。類似の毒きのこであるベニテングタケとはひだ、柄、つばの色が違うので区別は容易である。ただし毒きのこのタマゴタケモドキの中にはよく似た個体もあるので注意が必要である。
[特 徴]
傘の表面は鮮やかな未紅色で周辺部に放射状の模様がある。ひだ、柄、つばは卵黄色でとても美しく、柄にはオレンジ色のまだら模様があり、中空。つぼは袋状で白色である。
Posted by 稀少生物調査チーム at 18時42分
2006年05月15日(月)
チョウジソウ [草花]
キョウチクトウ科/チョウジソウ属
絶滅危惧種 / 開花時期 5-6月
撮影:高野町高暮 2006/5/15
花を横から見ると「丁」の字に見えるのでチョウジソウ。淡いブルーが美しい水辺の花。貴重種・絶滅危惧II類に指定されていて、野生の状態で見ることは少なくなっている。
川岸や原野のやや湿った草地にはえる多年草。茎は直立し高さ40-80cm。葉は毛がなく、披針形で先は鋭くとがり、長さ6-10cm、巾1-2cm、普通は互生するが、ときに一部対生する。5-6月、茎頂にやや多数の花を集散状につける。花冠は青藍色、径約13mm、裂片は狭長楕円形で、平開する。果実は2本の円柱状、長さ5-6cm長さ7-10mm、両端は斜切形。本州・九州、朝鮮・中国に分布する。
Posted by 稀少生物調査チーム at 18時35分
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